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考 林間学校についての会話の中で、里中千枝が「毎年、近くの川に入ってる奴いるよ」と発言している。八十神高等学校の林間学校は一、二年合同で行われるので、二年生である千枝が去年の様子を知っているのはおかしくない。 しかし「毎年」と言う表現は明らかに不自然である。一昨年の林間学校にも参加していなければ、普通こんな言い回しにはならない筈だ。つまり千枝は……。 察1 公表されている生年月日、雪子や剛史の存在等から、千枝が留年等していないことを証明するのは容易い。 一昨年以前のことは部活の先輩等から聞いた、と考えるのが最も自然だろうか。 察2 何でもかんでも近所中に知れ渡る、極度の閉鎖社会である稲羽市である。 雪子や完二のように無関心・疎外され気味の特殊な連中を除けばその程度のことを地元民が知っているのは当然といえば当然。 林間学校についての話ではないが、菜々子との会話においても妙に高校でのことを知っているような発言も多い。 察3 そもそも八十神高校の林間学校自体が地元の山で行われているため、高校生ならずとも川遊びをしている者を直接目にする機会は十分に存在すると考えられる。 (地元の山で行われている、というのは「昼過ぎに現地解散である」ということと、2階廊下の規律にうるさい生徒が「途中で抜け出して山を降りるヤツがいる、自宅が近いヤツは特に要注意」という旨の発言をしている点から推測。) 察4 根本的な問題として、林間学校は修学旅行と違って「2年に1度」とは明言されていない。 つまり毎年1,2年合同で、在学中に合計2回行っている(つまり千枝や雪子は2回目の参加)という可能性がありうる。 無論リアルに考えれば珍しいことだとは思うが、修学旅行等に比べれば費用もかからないであろうし、何よりリアリティという点では「1,2年合同で各種行事を行う」ことそれ自体が珍しいため、そのあたりについては考察外としたい。 察5 千枝の「毎年、近くの川に入ってる奴いるよ」という発言を考えれば、察4で指摘されている「毎年ある行事であり、在学中に合計2回行く」という可能性は高い。 八十神高等学校の特殊なまでに小さい規模を考えれば、経費削減などの面よりもむしろ人員の問題で2学年合同というのもおかしい話ではない。 体育教師が英語を兼任するような教員不足、1学年に3クラスしかない生徒数などの状況を考えれば、過疎地域の小学校などにあるような複数学年合同の行事というのも、リアリティに欠けるとも言いがたいのではないだろうか。 「1,2年合同の行事」というよりも、本来全学年合同の行事から受験生である3年が免除されている、という考えをすべきかもしれない。 (6月7日昼休みのイベントにて、雪子が「二人とも初めてだよね」、千枝が「去年は川原で遊んで帰ったよね」との発言あり。やはり毎年恒例行事の可能性高し。) ただ、察4にせよこの察5にせよ、ダブり疑惑の出発点にあった「毎年というからには2年以上前も含むのでは?」というニュアンスから逸脱した考察であるのは確かである。 派生考察 留年つながりで「松永綾音のダブり疑惑」をここに提唱したい。 (以下松永綾音はダブり?に移動)
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しろがねなおと CV 朴璐美 生年月日・星座 1995年4月27日−牡牛座 身長 152cm(靴、帽子も含めると約165cmになる。) 体重 非公開 血液型 B型(Rh陰性) メガネ フレーム/空色のメタルフレーム レンズタイプ/オーバル型 公式 稲羽市で発生した連続殺人事件捜査の為に都会から県警本部の要請を受けて稲羽警察署に派遣されてきた「特別捜査協力員」。 後に主人公達の通う八十神高等学校に転校してくる。 学年は巽完二や久慈川りせと同じ一年で、クラスは一年一組。 小柄な少年のような外見だが、性別は女。特徴は帽子。 彼女は代々探偵家業が続く「白鐘」家の5代目にあたる人物。上記のように警察からの協力要請があることから、白鐘家は警察関係者と強いコネクションを持っている模様。両親は幼い頃に事故死し、祖父に養育された。 通称「探偵王子」。 一人称は「僕」(恋人時に特定の選択をした場合のみ「わたし」)。 本作における「運命」コミュの担い手。 「学生にして探偵」という漫画本から出てきたような特異な肩書きと中性的な外見から、転校早々学内の男女から注目を浴びる。しかし慇懃無礼で自分が興味を示す事柄以外には基本的に無関心な為、無用なコミュニケーション・干渉を極端に嫌う。 洞察力に優れ頭の回転も速いが、一般的な知識については年齢相応で2学年の教科までは流石に分からないようだ。 また、自ら「頭が固い」と語っており、物事を難しく考えすぎたり無理矢理理屈をつけようとする。コミュイベントで小学生レベルのなぞなぞに頭を悩ませているのがいい例である。 子供の頃からぬいぐるみ・人形よりもロボット・車が好きで、秘密基地を作ったりしていた。(直斗のダンジョンである秘密結社改造ラボにもそれは反映されている) そのために周りから浮いてしまい友達がおらず、祖父のコレクションの推理小説などを読んで過ごしていた。かなりのお爺ちゃん子らしい。 また、(探偵としての知識に必要なのかは不明だが)魔女探偵ラブリーンや不死鳥戦隊ネオフェザーマンなど、サブカルにも通じている。 自称特別捜査隊に加わってからは自らも変わりたい気持ちが芽生える等、心境の変化があったようだ。皆と行動するようになってからは徐々に社交性を身に付けていくと共に、素直で仲間思いな面を見せるようになっていく。 早くから主人公達に目を付け、ペルソナ能力を持つ以前から被害者の共通点や諸岡金四郎が殺された時は彼だけがテレビ報道されたことがないなど、自称特別捜査隊と同じ結論に達していた。主人公たちを犯人と疑い、救出された人物を懐柔していたと考えていたようだ。 警察が久保美津雄の逮捕によって捜査を打ち切る方向に動いていた中、彼が模倣犯と見抜き正論を言い張り上層部に捜査継続を訴えたが、それによって煙たがられ捜査から外された。 警察からは一連の行動を駄々をこねている、子供っぽいと見られていた。そもそも社交性に乏しいので、大人のメンツを立てるなどをせず警察から疎まれていた可能性がある。 その後も意地になって単独で捜査を続け、遂には自ら囮になって事件が収束していない事を証明。 白鐘家5代目として認められたくて異常な執着心を持って事件解決に拘っていたが、その本心は必要な時にしか興味を持たれないことを寂しく思っており、事件とは関係なく「自分が居ていい意味」が欲しかったようだ。 堂島遼太郎からも稲羽署に来た当初はその態度のため煙たがれていたが(泥酔して不満を言い散らかすほどだった)、その後9月には正論を言い張って孤立する彼女を心配し、彼女が特捜隊メンバーとなる以前から「生意気なガキだが、根はまっすぐな奴」と紹介して仲良くするよう頼むなど、逆に署で一番の理解者となっていた。 ドラマCDのVol.1とVol.2では、連続殺人事件解決後も稲羽署で堂島の手伝いをしたり共に行動する様子が描かれている。 当初直斗は主人公たちに対し、昔から家業を拒むつもりは無くむしろ誇りに思い継ぐことに憧れていた為幼い頃より探偵業に取り組んでいたと話しており、直斗自身もそうだと認識していたが、ドラマCD Vol.2では実際には家を継ぐプレッシャーに急かされていたのだろうと考え直している。 高い所が好きで、物を捨てる事が苦手。運動も得意ではない。 料理は苦手ではなく「したことがないだけ」らしいが、ペルソナ倶楽部P4によれば「レシピ本に書いてあるとおり真面目に作るので失敗しないタイプ」とのこと。 花村陽介から「物体X・クリスマスエディション」と事前に危惧されていたクリスマスケーキが成功に終わったのは、彼女が料理の教本片手に他の女性陣を指導したかららしい。 スキーは経験がなく、2日間完二にスキーを教えてもらったが結局上手く滑れなかった。 りせをして「測り間違えてない?」とまで言われた彼女の胸は、様々な論議を呼んでいた。 ペルソナ倶楽部P4では「測り間違え」と言わせたほどの豊かな胸も、普段はつつましく押さえ込むなどたゆまぬ努力を続けている」といった記述があり、またPERSONA4 DRAMA CD Vol.1ではりせに「測り間違えの胸も解放してあげなさい」と茶々を入れられているので、「大きい方に規格外」のようだ。 そのせいかどうかは分からないが、肩こりにも悩まされているとか。 文化祭が終わった後のお風呂イベントでは胸が普通にあるが、夏服着用時にはその大きさをまったく感じさせない為、さらしを巻くなど何かしらの手段で胸を押さ込む努力をしているようだ。 P4Gでは入浴シーンにアニメーションが追加され、きっちり胸の件に触れられており、女性陣から「ちょっと詐欺ね」と大きさを感心されている。 なお、女性であることにコンプレックスを持つ直斗自身はこれを恥ずかしく思っているようである。 ミス?八高コンテストではクマのメークアーップ!を担当し、見事にクマを優勝させている。クマの外見が典型的な美少年という事もあっただろうが。 ミス八高コンテストでは一次審査には出たものの二次審査の水着審査は棄権。しかし女子票が集中した為見事優勝を獲得したが、本人はあまり嬉しくなかったようだ。原作では姿を一切見せずに逃亡したが、アニメでは恥ずかしそうに隠れながら一応断って逃亡した。 真EDにおいては恋人関係にない場合でも、主人公に好意を持っていると思わせる発言をしている。 また、恋人になっていれば主人公の選択次第でクリスマスイブ限定で主人公専用の服装を披露してくれる。(P4Gでは、このイベントをこなさないと彼女用の衣装である直斗のセーラー服が手に入らない。だがこのイベントのおかげでイベントをこなして以降はダンジョンや戦闘でも直斗のセーラー服姿が見れるようになった。) 完二からもほのかに好意を寄せられているようだが、里中千枝やりせから仄めかされても、まったく気付いていない。陽介も直斗を「人の気持ちに疎い」と諭しているようだ。 手先が器用で小さい頃から探偵に憧れていて、探偵マンガに出てきそうな七つ道具を作っていた。コミュの最後に出てくるお手製の探偵バッジを「実家に帰れば通信機能等も付けられた」と発言している。 クリスマスには、半径10m以内なら反応する腕時計も作って見せた。 ホットカーペットにコタツの組み合わせが最高といったり、結構な寒がりのようである。 P4Gでは他女性陣と同時期に、探偵としての足が必要だとバイクの免許を取っている。 ドラマCD Vol.1では、りせの誘いや勧めで女子らしいことをやってみようと試み始め、フリーマーケットで完二のあみぐるみの売り子を担当する際にりせの案でスカートをはいてきている(上記のようにりせの発言からして胸は隠している模様)。P4Gの後日談では自ら女性ものの服を着てきて、胸を隠すこともしなくなった。 ただし小説「ペルソナ×探偵NAOTO」を見ると、探偵として活動する際には男装を続けているようだ。 漫画版 原作よりも登場シーンが早くなっている。 アニメ版 夏祭りで落ち込む堂島菜々子を励ますという、原作にはないシーンが追加された。 このため菜々子とは原作より早く面識ができ、菜々子も会ったことがある旨を話している。 文化祭のミスコンのシーンでは原作ではまったく見れなかった水着姿(後姿)が拝める。この水着はきちんと設定があり、正面から見た姿のイラストも存在する。 菜々子の誘拐事件に関して自分自身を責める直斗に「(直斗が)居てくれてよかった」と一番欲しかった言葉をかけてくれた主人公・鳴上悠に好意を抱くようになる。 関連書籍(小説等) 「Your Affection」 おばけが現れたらしい堂島家を菜々子と捜査する。(October) 女子4人でバレンタインのチョコレートを作成。直斗がおもちゃのピストルを改造したロシアンルーレットチョコレートで男性陣を恐怖に陥れた。(February) 「ペルソナ×探偵NAOTO」 電撃文庫×電撃マオウ×ペルソナチームのコラボ作品。 ペルソナチームが関与する初の公式ノベライズにて主人公を務める。 完全公式を謳っており、設定・年表・キャラ作りは徹底している。 副島氏曰く、「チーム一丸となってゲームの新作を作るかのような気概で作らせていただいた」との事。 高校3年生になった直斗が新たな謎に挑んでいる。 髪を伸ばしており、以前より女性らしく描かれているものの探偵として活動する際には相変わらず男装を続けている。 その一方で、身体の発育に伴い男装を続けることに限界も感じている。 (りせ曰く「グラビアアイドル並みのプロポーションになった」とのこと) 戦闘スペック 全てのステータスが満遍なく伸びるオールラウンド型。 特に速の伸びは陽介をも上回り、全メンバー中トップクラス。 ただ一方で耐の数値が若干低く、千枝と同レベル。 初期ペルソナの時点で弱点が無く、習得スキルはムド・ハマ系の両即死魔法 万能属性魔法のメギド系魔法、そして物理攻撃とやや特殊。 弱点を突けるのが即死系ばかりなので、1moreは期待薄。 最大SPは雪子ほどではないがかなり高め。しかし、使用スキルのSPの高さが災いして、結果としては完二とどっこいどっこいの燃費の悪さに収まっている。 全体物理攻撃も覚えるが、完二・千枝といった強力なアタッカーの影に隠れがち。 メギド系・コンセントレイト等も習得するがこちらも消費SPが膨大で、本作においては万能属性スキルのダメージを軽減する敵が多い為今ひとつ実用性に欠ける。チャクラリングを装備させれば燃費の悪さは幾分解消出来る。 使い方としては、速さを活かして真っ先に先手をとりハマ・ムド系を使い雑魚敵の頭数を減らす、という切り込み隊長的な役割が有効。 ハマ・ムド系が効かなければメギド系、SPが少なければ物理系と状況によって使い分けるとよい。 ただ、ボス敵に対しては消費コストが高い割に有効打が少ないので下げたほうが無難。 どうしても使いたい!という人は能力値を上げる武器であるアルジャーノンを装備して(二週目以降なら刈り取る者から入手出来る防具である神衣も)能力を底上げしよう。 ただし、イザナミ等物理耐性を持つ相手に対しては、コンセントレイト→メギドラオンは周りと比べても十分な威力を持つ。 「使い勝手の悪さは愛で補う」〜直斗を平時運用する際には、この気構えが重要。 総攻撃ボイスを聞きにくいキャラだが、アイテムを使うか二人パーティーでダンジョンに行けば安定して聞ける。 初期装備は「ナンブ2」という回転式の拳銃。この銃は海上保安庁・警察庁が使用する「M60ニューナンブ」にそっくりだが、恐らく関係はないと思われる。 P4Gの仕様変更において、一番大きな恩恵を受けたキャラ。 他のキャラは転生しても弱点が無効にならなくなったために、元々弱点の無い直斗は相対的に評価が上昇。 加えて初期スキルにアギダイン・ガルダインが追加、バイクイベントでブフダイン・ジオダインまで習得できるため、物理スキルを切って四属性担当キャラにすることも可能。また、テトラカーン・マカラカーンも習得するようになった。 この事により使い勝手の悪さという点は払拭された。 ただし得意分野のムド・ハマ系以外でブーストスキルを覚えない為、ダメージソースとしての期待度は薄い。 運命コミュの進展具合によってはヒートライザも習得するので、四属性スキルやムド・ハマ系スキルを残して「雑魚を蹴散らす切り込み隊長役」とするか、反射魔法やヒートライザを残して「攻防補助を兼ねたボス戦のサポート役」とするかなど、起用する方向性によってスキル編成には大きく差が出ることになる。 気功スキルが追加されているが、ほぼ全属性のスキルを習得できるようになったため残すのは難しそうだ。 最終段階のペルソナへ転生させると習得できるスキルは、パーティ全員に「一度だけあらゆる攻撃を防ぐバリア」を張る「正義の盾」(前作のペルソナ3でいうところの「インフィニティ」)。 消費SPが160と膨大だが、直斗は最大SPが高いため使いどころはいくらかあるだろう。SP回復アイテムも増えているので、きっちりSPを回復してやればカーン系も含めてバランスブレイカー級の鉄壁を誇ることになる。 非公式 シリーズにしては珍しいボク少女。 本作の雰囲気や「探偵」という風格から、一部ファンの間では『デビルサマナー 葛葉ライドウ』シリーズの主人公・葛葉ライドウとの関係性を想起させる向きもある。 ただしこれは決してそれらの作品と関係した特別な探偵ではなく、あくまで真っ当(?)な普通の探偵一族であるらしい。 ペルソナ スクナヒコナ ヤマトタケル ヤマトスメラミコト(「ペルソナ4 ザ ゴールデン」での更なる転生ペルソナ) アマツミカボシ(「ペルソナ×探偵NAOTO」で覚醒した新たなペルソナ) 初期段階 直斗は初期設定では男性だった為、初期デザイン案は男として描かれている事が多い。 公開されている初期デザイン案を見ると、現在の女性直斗より更に物静かな印象を受け、説明そのままにおとなしい小柄な美少年そのものである。ネクタイが良く似合う衣装を着こなしている。 ただ、ラフの一つの感情が昂ぶった?時の表情は男らしい。 また、髪の色も藍色・長さも女性直斗より少しだけ長い等、相違点も多い。 製作途中で女性に変更された事を受け、キャラクターデザイナーの副島氏は各店舗の予約特典では女性とバレないように描いていたらしいが、結局バレていたのは分かってたらしい。 発売からしばらく経った現在、発表されている公式イラストは全て女性として描いてるとのこと。 考察 白鐘 直斗 という名前
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泣くことならたやすいけれど 悲しみには流されない 恋したこと この別れさえ 選んだのは 自分だから □ 気づくと私は、床に倒れていた。 起き上がり周囲を見回すと、そこが通い慣れた八十神高校の教室だと分かった。 「え、ここって……」 黒板や机の配置を見て、二年二組の教室だと気づく。外が暗く、人がいないこと以外は、いつもの教室と同じだ。 私はなんとなく、自分の席に着いた。 もしかして、さっきの光景は全て夢なのか。そんな想像が頭をよぎる。 ほっとしたのも束の間、喉のあたりに違和感を覚えて、手を触れた瞬間、現実に引き戻された。 「これ、首輪……」 呟くのと同時に、脳内についさっきの光景が浮かんだ。 マナと名乗る金髪の少女が、笑いながら話す姿。そして、完二くんの首輪が爆発して、勢いよく血が噴き出している姿。 思い浮かんだ光景を振り払うように、私はぎゅっと目をつぶる。 それなのに、脳内からその光景は消えない。 「じゃあ、完二くんは本当に」 声が震えた。その先は口に出せそうにない。 頭では理解していても、それを認めたくない。 私は考えを断ち切るために、別のことを考えようとした。 「……千枝はどうしてるかな」 さっきの場所には、千枝もいた。 親友がいつも着ている緑ジャージを見間違えるはずがない。 正義感の強い千枝は、殺し合いを強制するマナに対して、怒り心頭だろう。 顔に靴跡をつけてやる、と息巻く姿が、容易に想像できた。 「もしかして、他のみんなもいるのかな……」 完二くんに千枝、それと私。 この殺し合いには“自称特別捜査隊”の仲間が、三人も巻き込まれている。 想像したくはないけど、他の仲間もここにいるかもしれない。 花村くん、クマさん、りせちゃん、直斗くん。そして、リーダーの鳴上くん。 みんな信頼できる仲間たちだ。殺し合いの場にいて欲しい、とは言えないが、もし会えたなら心強い。 花村くんや直斗くんなら、もう脱出する方法を考えついているかもしれない。 「……でも」 ぽつりと声が漏れていた。 無意識のうちに出てきた、私の心の声。 私の頭に浮かんできたのは、鳴上くんの姿。 頼れるリーダーであり――私にとって初めての特別な人だ。 「鳴上くんには、いて欲しいな……」 私は自分で自分の肩を抱いた。 こうすると、鳴上くんに優しく抱きしめられたときの感触を思い出す。 この先ずっと、忘れることはないだろう記憶。 「って、私ったら何を……!」 仲間が死んでいるのに、あまりにも不謹慎だ。 少しだけ熱いほほを手で扇いで、私は窓から空の月を見上げた。 そのとき、私はあることに気が付いた。 どこかから、声が聞こえてくる。 いや、これは単なる声というより、歌声だろうか。 耳を澄ますと、歌声は上の方から聞こえてくるように感じられた。 (行ってみよう、かな) 私は教室を出て、歌声のする方へと歩き出した。 □ 群れを離れた鳥のように 明日の行き先など知らない だけど傷ついて 血を流したって いつも心のまま ただ羽ばたくよ □ (やっぱり、屋上から聞こえるみたい) 屋上に向かう階段に着くと、女性の歌声がはっきりと聞こえてきた。 とても澄んだ声だ。曲はゆっくりとしたバラードで、歌詞も聞き取りやすい。 (上手……悲しい曲なのかな) 歌手に精通しているわけではない私でも、この歌は上手いと感じた。 けれど同時に、悲痛な感情が含まれている気がした。 (どんな人なんだろう) 屋上のドアをそっと開ける。 外は暗いものの、何度も来ている場所なので、恐怖心はない。 ぐるりと見渡すと、少し離れたフェンスの前に、人影が見えた。 少しずつ近づく内に、女性は私と同じ長髪だと分かった。 「……っ、誰!?」 私に気づいたのか、女性は歌を中断して叫んだ。 その声に私はビクッとしたが、ここで怯えていても仕方がないので問いかける。 「あの……あなたも、参加者ですよね?」 「……はい」 「あっ、名前……私、天城雪子です」 「……如月千早です」 私が名前を言うと、若干の間はあったけど、相手も名前を返してくれた。 立ち話もなんだし座ろうか、と促すと、これにも応じてくれた。 そして、よく鳴上くんとご飯を食べるときの場所に、二人で並んで腰掛けた。 「えっと、高校生?」 「はい」 「そっか、私も高校生なの。偶然だね」 「そうですね」 「……」 「……」 「千早ちゃんって呼んでもいいかな?」 「お好きにどうぞ」 「そ、そっか……」 「……」 会話が途切れてしまう。 私は千枝や花村くんのように、初対面からどんどん話に行けるタイプではない。 かといって鳴上くんのように、話をさせる雰囲気作りが上手いタイプでもない。 それは相手も同じようで、どうにも会話が弾まない。 沈黙を断ち切るために、私はいちばん気になっていたことを尋ねた。 「ねえ、どうして歌っていたの?」 「……」 「あ、もし言いたくないなら……」 これまでよりも気まずい沈黙。 これは言葉選びを間違えたかもしれない、と焦りながらフォローを入れる。 すると、断定的な口調での返答が来た。 「私には、歌しかないんです」 「え?」 私は千早ちゃんの横顔を見た。その横顔から感情は見いだせない。 ただ、もともと落ち着いている声のトーンが、より暗く低くなったように感じた。 「人は死んだら、歌えなくなりますよね」 「それは……」 私は何か言おうとしたけど、思いつかなくて口をつぐんだ。 死んだら歌えなくなる。それは、当然と言えば当然のことだ。 急にそんなことを言い出すなんて、ネガティブになっているのだろうか。 あるいは殺し合いというマイナスのイメージの言葉が、そうさせたのかもしれない。 「歌えない私に、意味なんてない」 暗い声でありながら、千早ちゃんの言葉には強い意志が感じられた。 「まだ死ぬって決まったわけじゃ……」 「じゃあ!」 叫ぶと同時に、千早ちゃんはいきなり立ち上がって私を見た。 その表情は先程までとは異なり、焦燥がありありと浮かんでいる。 「殺せって言うんですか!?歌うために、他人を殺すの!?」 「……」 「そんなこと、できるわけがない……」 殺すという強い言葉。それが同年代の口から出たことにも驚いた。 それでも、それ以上に、千早ちゃんの苦しそうな表情が、印象的だった。 呼吸を整えた千早ちゃんは、再び腰を下ろした。 「……だから、私は歌い続けます。 歌い続けることで、如月千早という自分が、ここにいたという証拠を残したい」 「千早ちゃん……」 私は何も言うことができず、下を向いた。 声をかけたときは、人が来て危ないかもしれないから歌うのは止めた方がいい、と言うつもりだった。 けれど、歌うことに対する千早ちゃんの熱意、あるいは執念とも呼べるそれは、あまりにも強い。 まさに命を懸けてでも、歌いたいのだろう。 (……でも、なんでそこまでして歌うのかな?) 少し考えたけど、その気持ちは分からない。 きっと、千早ちゃんの心の深いところに、その原因があるのだろう。 そんなことを思っていると、ふと、ついさっき耳にした歌の歌詞を思い出した。 □ 蒼い鳥 もし幸せ 近くにあっても あの空へ 私は飛ぶ 未来を信じて □ 蒼い鳥が、未来を信じて独りで飛んでいく歌。 この歌は千早ちゃんにとって、どれくらい大事な歌なのだろうか。 今の私には、想像することしかできない。 「……話はもういいですよね?私はここから動くつもりはありません」 そう言うと、千早ちゃんは私に顔をそむけた。 その動きからは、若干の後ろめたさが感じ取れた。 私はそんな姿を見て、意思を固めた。 「わかった。じゃあ、私もここにいる」 「え?」 キョトンとした顔を私に見せる千早ちゃん。 私は微笑んで、はっきりと自分の意思を伝えた。 「ここで千早ちゃんの歌を聴くね」 「ど、どうしてですか?何の理由が……」 困惑した様子を見せる千早ちゃん。 もちろん、捜査隊の仲間がここ、八十神高校に来てくれるかもしれない、という打算的な考えもあるにはある。 けれど、それ以上に私は千早ちゃんのことを気にしていた。 「私と千早ちゃん、どこか似ている気がするの。 なんていうか……他人事だと思えないっていうのかな」 他人事だとは思えない。これは私の本心だ。 歌に執着して――囚われて――いる千早ちゃんの姿が、かつて見た私のシャドウと重なるのだ。 どうにかしてあげよう、何かできるはずだ、などとは思っていない。 ただ、なんとなく近くにいてあげたいという気持ちが湧いた。 「それに、千早ちゃんの歌、聴きたい。 ここにいる理由、それじゃダメかな?」 「……まあ、なんでも、いいですけれど」 千早ちゃんの返事は、今までよりも少しだけ上ずって聞こえた。 【E-5/八十神高校・屋上/一日目 深夜】 【天城雪子@ペルソナ4】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品(未確認) [思考・状況] 基本行動方針: 1.千早ちゃんの歌を聞く。 2.八十神高校にいれば千枝が来るかもしれない。 ※(少なくとも)本編で直斗加入以降からの参戦です。 ※鳴上悠と特別な関係(恋人)です。 【如月千早@THE IDOLM@STER】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品(未確認) [思考・状況] 基本行動方針:歌う。 1.この場所で歌い続ける。私にはそうするしかない。 Back← 016 →Next 014 Abide 時系列順 017 For a future just for the two of us. 015 後戻りはもう出来ない 投下順 NEW GAME 天城雪子 041 奪う者たち、そして守る者たち(前編) NEW GAME 如月千早
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里中千枝(メガネ)〔さとなか ちえ〕 作品名:PERSONA4 作者名:[[]] 投稿日:2008年8月21日 画像情報:640×480px サイズ:212,572 byte ジャンル:メガネ キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年8月21日 PERSONA4 メガネ 個別さ
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同名アイドル [マーチング☆メジャー]佐々木千枝(特訓前)データ プロフィール セリフ集 [マーチング☆メジャー]佐々木千枝+(特訓後)データ プロフィール セリフ集 セリフ集(アイドルLIVEロワイヤル ライバルユニット) セリフ集(LIVEツアーカーニバル in スペースワールド ライバルユニット) セリフ集(第2回アイドルLIVEロワイヤル ライバルユニット) [部分編集] 同名アイドル 佐々木千枝 [バレンタイン]佐々木千枝 [魔法のスマイル]佐々木千枝 [色づき紅葉]佐々木千枝 [デビリッシュゴシック]佐々木千枝 [部分編集] [マーチング☆メジャー]佐々木千枝(特訓前) データ [マーチング☆メジャー]佐々木千枝 属性 クール レア度 Sレア Lv上限 60 親愛上限 40 Lv1攻撃値 4720(1コスト比262.2) Lv1守備値 3440(1コスト比191.1) 最大攻撃値 12390(1コスト比688.3) 最大守備値 9030(1コスト比501.7) コスト 18 移籍金 10900マニー 特技 はじめてのメロディー(クール・パッションタイプの攻 特大アップ) 入手 マーチング☆メジャーガチャ(2013/09/09~2013/09/12)終了後プラチナオーディションガチャに追加(2013/09/30~) [部分編集] プロフィール アイドル名 [マーチング☆メジャー]佐々木千枝 フリガナ ささきちえ 年齢 11 身長 139cm 体重 33kg B-W-H 73-49-73 誕生日 6月7日 星座 双子座 血液型 AB型 利き手 左 出身地 富山 趣味 裁縫 [部分編集] セリフ集 セリフ 内容 ガチャ所属時コメント 「この鍵盤ハーモニカは1年生のころからずっと使ってきたんです。えっと…あんまりうまくないけど…聞いてくれますか?」 ガチャ所属時コメント 「」 ガチャ所属時コメント 「」 プロフィールコメント 「ん…。あ、○○さん!これ…実は学校の発表会で演奏することになったんですけど…千枝、上手にできなくて…。あの…よかったらプロデューサーとして教えてくれませんか?」 親愛度UPコメント 表示 「千枝がんばります!○○さんに教えてもらえるなら…」 親愛度MAXコメント 表示 「○○さん、お手本見せてもらえませんか?あ、でもこれ…。よ、よかったら千枝のを使ってください!ダメ…ですか?」 リーダーコメント 「あむ…あっ、歌えない…」 あいさつ 「元気よく、ですね!はいっ♪」 あいさつ 「あむ…こ、こうかな?」 あいさつ 「音楽のお勉強も大好きです♪」 あいさつ 「鍵盤ハーモニカ、楽しいですよね。千枝のお気に入りです。えへ♪」 あいさつ 表示 「○○さん、あの…千枝といっぱいレッスンしてください!」 仕事終了時 「魔法のリズムで、がんばります!」 仕事終了時 「あう…むずかしいです…」 仕事終了時 「千枝、ソロパートがあるんです…ドキドキしちゃいます…」 仕事終了時 「ドキドキした…できてよかった♪」 仕事終了時 表示 「上手になったら○○さんにも喜んでもらえるかな…?」 [部分編集] [マーチング☆メジャー]佐々木千枝+(特訓後) データ [マーチング☆メジャー]佐々木千枝+ 属性 クール レア度 Sレア+ Lv上限 70 親愛上限 300 Lv1攻撃値 (1コスト比) Lv1守備値 (1コスト比) Lv1攻撃値(MAX特訓時) (1コスト比) Lv1守備値(MAX特訓時) (1コスト比) 最大攻撃値 18762(1コスト比) 最大守備値 13674(1コスト比) コスト 18 移籍金 16350マニー 特技 はじめてのメロディー(クール・パッションタイプの攻 極大アップ) [部分編集] プロフィール アイドル名 [マーチング☆メジャー]佐々木千枝+ フリガナ ささきちえ 年齢 11 身長 139cm 体重 33kg B-W-H 73-49-73 誕生日 6月7日 星座 双子座 血液型 AB型 利き手 左 出身地 富山 趣味 裁縫 [部分編集] セリフ集 セリフ 内容 プロフィールコメント 「千枝が元気にLIVEするとみんなも元気になってくれるんですよね!えへへ、千枝は今日もがんばっちゃいます!腕を振って、足を大きく上げて…○○さん、見ててください!」 親愛度UPコメント 表示 「お仕事がんばってる○○さんを応援しますね♪」 親愛度MAXコメント 表示 「千枝がみんなの前に立つのは、ちょっとドキドキです。だから千枝は○○さんに付いていきます。前へならえ、ですっ♪」 リーダーコメント 「バトンも上手に使えますよ!」 あいさつ 「元気よく、ですね!はいっ♪」 あいさつ 「音楽のお勉強も大好きです♪」 あいさつ 「も、もっと足を上げるんですか?」 あいさつ 「○○さん、リーダーの私のいうこと、聞いてくれますか?」 あいさつ 表示 「緊張しちゃうな…○○さんと並んで行進したい…です」 仕事終了時 「魔法のリズムで、がんばります!」 仕事終了時 「ドキドキした…できてよかった♪」 仕事終了時 「ワン、ツー、ワン、ツー!えへへ♪」 仕事終了時 「きょ、今日は…私がリーダーですっ!みんな、行きますよーっ」 仕事終了時 表示 「○○さんにずっと付いて行きます!…いいですか?」 [部分編集] セリフ集(アイドルLIVEロワイヤル ライバルユニット) L・M・B・G(前半ステージ最終日)(メンバー:佐々木千枝/横山千佳) セリフ 内容 出現時 「学校の運動会より、人多いですねっ。千枝、はりきっちゃいます!」 Live開始時 「歌いながら、バトンをクルクル♪」 勝利 「ありがとうございまーす!つぎのLIVEへ、ぜんたーい進めっ♪」 引き分け 「ここで間奏ですねっ。手を振りながら、並んで行進しましょう!」 敗北 「あああっ、バタバタです~。ぜんたーい止まれっ、1、2、3!」 [部分編集] セリフ集(LIVEツアーカーニバル in スペースワールド ライバルユニット) L・M・B・G(メンバー:佐々木千枝/横山千佳) セリフ 内容 出現時 「お星さまのステージでLIVE…いつもキラキラなステージですけど、今日はもっとキラキラしてるみたいです♪」 Live開始時 「千枝たちも頑張りますよ!」 勝利 「えへっ、千枝たち、お星さまみたいにキラキラになれました♪」 引き分け 「いつか本当に、宇宙でLIVEしてみたいです。夢ですかね?」 敗北 「やっぱり千佳ちゃんと一緒に、お星さまの歌のがよかったかな?」 [部分編集] セリフ集(第2回アイドルLIVEロワイヤル ライバルユニット) L.M.B.G(3日目)(メンバー:佐々木千枝/福山舞/横山千佳) セリフ 内容 出現時 「千枝、先頭でがんばります!リズム取って、歌いやすいように♪」 Live開始時 「ふたりのためにもがんばる!」 勝利 「そうそう、舞ちゃん、千佳ちゃん、そのリズム!ピッピッ、ピッピッ!」 引き分け 「そっちも同じテンポですね! みんなで1列になって、ステージ1周ー?」 敗北 「私、リーダーなのに…次はがんばろうね!千枝もがんばる!」
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特別捜査、開始 ◆9L.gxDzakI かつ、かつ、かつ、と。 明かりの落ちた薄暗い映画館の廊下に、靴音だけが響き渡る。 敷かれたレッドカーペットの上で揺れる紫の髪が、一種のコントラストを演出していた。 ギンガ・ナカジマは思案する。 ここに至るまでの、その経緯を。 (見たところ、身体は治っているみたいだけど……) この狂ったデスゲームに至る直前の記憶は、自らの身体を焦がす灼熱の炎。 地上本部防衛戦の折、自分は3人の戦闘機人によって倒された。 エネルギー弾をぶつけられ、左腕をずたずたに引き裂かれ、全身に刺された爆弾を爆破された。 生きていることがまさに奇跡とも言える、瀕死の重傷だ。 にもかかわらず、いつの間にかバリアジャケットを解かれ、管理局員の制服姿に戻った自分の身体は健康そのもの。 その身に刻まれたダメージは、ことごとく回復させられていた。 あの女――執務官フェイトの亡き母にして、重大な事件犯罪者だと聞く、プレシア・テスタロッサ。 戦闘機人技術に関しては、専門外だったはずの彼女がこの治療を行ったということか。内心でそのスキルに軽く恐怖を覚える。 (そして……ここにある、名前) 手にした名簿を、今一度見直す。 スバル、ティアナ、エリオ、キャロ……フォワード部隊の仲間達。スバルはちょうど席が近かったこともあり、今更驚くことはなかった。 その他にもヴォルケンリッターや、隊長陣の名前もある。 問題なのはその隊長陣――なのは・フェイト・はやての名前が、それぞれに2人分ずつ明記されているということだ。 心当たりがないわけでもない。 この名簿には、クラウディア提督クロノ・ハラオウンの名前がある。24歳という、立派な成人男性だ。 そしてあの場で、自分のすぐ横で隣の少女に耳打ちをしていた、黒髪の少年。恐らく年齢はスバルよりいくらか下といったほどだろう。 面影があったのだ。あの少年には、確かに写真で見たクロノの面影があった。 であれば、少年は紛れもなくクロノ・ハラオウン本人。何らかの方法で、過去から最年少執務官時代のクロノを引っ張ってきた。 (繋がる) 強引な解釈だが、これなら全てが合致する。 この場にいる隊長達は、恐らくそれぞれが過去と現在から連れてこられた者達。 その頃のクロノが当たっていた、PT事件ないし闇の書事件当時の、まだまだ幼い3人娘。 特にPT事件の首謀者であったプレシアこそが、この殺し合いを催しているのだ。可能なことならば、おかしなことではなかった。 (この際……何が有り得ることで、何が有り得ないことかは、度外視しておいた方がいいのかもね) これだけの人数を気取られることなく拉致し、自分の身体をあっさりと治し、時間移動さえも可能とする大魔導師。 何がたった1人の人間にこれほどまでの力を与えたのかは、推測することすらかなわない。 ただはっきりと分かるのは、プレシア・テスタロッサという人間は、既に自分達魔導師の常識の範疇を逸脱した存在であるということだ。 一体他に何をやらかそうと、もはや不思議でもなかった。 軽く、ため息をつく。 そして再び名簿へと視点を落とし、ある人物の名前をじっと見つめた。 (殺生丸さん……) ギンガにとっては、思い入れの深い男の名だ。 4年前の空港火災の時、僅かな力しか持たずにいた自分を窮地から救い出した、恐らく次元漂流者の男。 そして過去の廃棄区画での戦闘と先ほどの地上本部戦で、管理局に牙を向いた、妖怪を自称する強者。 記憶の中で、ぱあっとあの美しい銀髪が広がる。彼のことは、未だに分からないことづくしだ。 どうして自分を助けてくれたような男が、犯罪者になど加担するのか。 それら全てをひっくるめて、一度ちゃんと話をして決着をつけねばならないと、常日頃から思い続けてきた。 そして彼もまた、今このゲームに巻き込まれて、この広い会場のどこかにいる。 (全てを聞くのなら……今しかない) きっ、と。 緑の瞳が、彼女の決心を反映し、厳しい光を宿した。 とはいったものの、この暗闇の中でむやみやたらに動き回るのは危険すぎる。 ブリッツキャリバーもリボルバーナックルもない、本調子で戦えないようなこの状況では、夜の闇は十分すぎるハンデだ。 ひとまずはこの映画館で明るくなるのを待ち、そこから行動を開始しよう。 それまでの間身体を預ける場所を求め、ギンガは適当な劇場の扉を開けた。 「――誰だ?」 「っ!?」 突如として響き渡る、声。 見渡す限りずらりと並んだ入場客席の中、その中心に、誰かが背を向けて腰掛けている。 よく響くはっきりとした声だ。声音からして、恐らく女性だろう。 反射的にギンガは身構えていた。 この部屋の先客がいかなる人物か、今はまだ分からない。殺し合いに乗っていた人間だった場合、戦闘をも覚悟せねばならない。 悠然と、視線の向こうで声の主が立ち上がり、振り返った。 長いブロンドヘアーに、褐色のかかった肌。背筋のぴんとした体躯は、女性の割にはやや長身だ 射抜くような鋭い眼光。冷たく光る眼鏡と一分の隙もなく着込んだ黒いスーツが、一筋縄ではいかない厳格な雰囲気を漂わす。 その両手に、武器はない。ひとまず戦うつもりはないようだ。 戦闘にならないに越したことはない。自身も構えを解くと、戦意がないことを証明するため、自らの名を名乗る。 「時空管理局陸士108部隊所属捜査官、ギンガ・ナカジマ陸曹です」 「ほう」 それを聞いた女の眉が、丸眼鏡の向こうで微かに動いた。 どうやら管理局のことは知っているらしい。であれば、この女性は管理世界の人間であるということか。 その口元に不敵な笑みを浮かべながら、女もまた名を名乗った。 「英国国教騎士団『HELLSING』局長、サー・インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシングだ」 ――英国(イギリス)? 今度はギンガが驚く番だった。 確かイギリスとは、自分達の先祖が暮らしていたという第97管理外世界・地球の国家の名のはずだ。 なのはやはやてはそこの出身だと聞いているが、現在はそれ以外にミッドチルダとの接点はほとんどない。 遥かな昔にその存在は忘れ去られ、今では2人の関係者以外には、魔法を知る者すらいないと言われている。 そんな地球の――それも日本以外の国の人間が、何故管理局の存在を知っているというのだ。 「何を驚いている? 八神はやて課長から聞いてはいないのか? お前の妹の身柄を引き取っている組織だぞ」 今度こそ目を丸くして、ギンガは驚愕した。 この女性は、あたかもそのHELLSINGという機関が、管理局に認知されているように語っている。 しかも、機動六課の長たるはやてと、その部下にして自分の実妹であるスバルの名前を出してきた。 前者はまだ、こちらを信用させるための虚偽とも取れるだろう。 しかし、後者の方は明らかにおかしい。はやてやスバルが管理局員であるということは、名簿には全く書かれていないのだから。 ついでに言うならば、スバルが妹であることを見抜いたのも同じことだ。 名字は一緒であるものの、それだけでは家族であること以上の関係は分からない。逆に姉かもしれないし、母や従姉妹かもしれないのだ。 これらのことから、ギンガは確信した。この女性は間違いなく、管理局と――特に機動六課と繋がりを持っている。 そもそもそれ以前に、目が嘘をついていない。現役捜査官として活躍する彼女だ。それくらいは分かる。 しかしここで、新たな問題が浮上してきた。スバルの所属の件だ。 インテグラル卿と名乗ったこの女の話では、彼女は地球のHELLSINGに移籍しているという。 当然、そんなことは有り得ない。スバルは意識を失う数時間前まで、間違いなく自分と行動を共にしていた。六課の構成員として。 ならばこの認識のずれは一体なんだ。どうやって説明をつける。 それぞれが同じ世界を認識していながら、たった1人の人間に、明らかに異なる認識を持っている。 これは一体―― (――!) ふと、ひらめいた。 そういうことか。 これならば納得がいく。彼女の知る管理局がHELLSINGという未知の組織と繋がっていることも、スバルの認識のずれも。 クロノやもう1人のなのは達は、歴史を同じくして時間の異なる世界から連れられてきた。 これはその逆だ。 お互いが、「時間を同じくして歴史の異なる世界」から連れられてきたのだ。 「分かりません……多分、私は貴方の知るミッドチルダとは、別のミッドチルダから来た人間だと思いますから」 要するにパラレルワールドだ、と。 ギンガは言った。 「……成る程」 意外にもあっさりとインテグラは信用する。ギンガと同じように、嘘をついていないことを看破していたのだろう。 並行世界。 大まかな形はコピーをしたように同じでありながら、起こった出来事や人間関係が異なっている世界。 ありえたかもしれない可能性を体現した、「IF」が現実として存在を持った世界。それが一般的な捉えられ方だ。 恐らく「インテグラのいる地球」もまた、「スバルの離れたミッドチルダ」同様、ギンガの知る世界とは別物なのだろう。 そう、ここでは有り得ないことなどない。先ほどギンガ自身が、そう定義づけたばかりだった。 ひとまずその問題に決着をつけたギンガは、質問をもう一段階先へと進めることにした。 「インテグラル卿……貴方はこのデスゲームとやらで、どのように行動されるおつもりですか?」 まずはそれを確かめねばならなかった。彼女に対し、どのような反応を取るかを決めるためにも。 もちろん、ギンガの立場は決まっている。この殺し合いを止め、プレシア・テスタロッサを逮捕することだ。 相手もまた同じようにこのゲームに乗っていなかった場合は、協力関係を結ぶことも可能だろう。 だが、その逆――相手が殺す気満々だった場合、インテグラを何としても止めなければならない。 不敵に笑う彼女の様子からは、その心情はまるで読み取れなかった。 「簡単なことだ。あの女が用意したゲームをぶち壊す。この私がこのような立場に置かれたなどと、はなはだ不愉快極まる」 どうやらひとまずも、この女は前者側の人間だったらしい。 いらぬ戦闘を避けられたことに、内心で胸を撫で下ろした。 「そして少なからずとも、お前も私と共通した意見を持っているようだな」 そして次の瞬間、身体をびくりと硬直させた。 驚くギンガの視界の中では、相変わらずインテグラが笑っている。 今までのこの短いやりとりで見抜かれた。できうる限りの警戒をしていたというのに。 どうやらこの女は――インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシングは、相当な切れ者のようだ。 「魔導師ならば、そこそこに腕は立つのだろう? ならば――」 「もちろんです」 同盟関係はすぐに形成された。 体格からして、それほど抜きん出た戦闘能力を持っているわけではないらしい。 すなわち、インテグラは自身のボディーガードを欲している。 そしてギンガにとってもまた、想定される彼女の器量は魅力的だった。 利害関係は一致だ。 「具体的なプランは?」 ギンガが問いかける。 この優れた器量と根性を兼ねそろえた鉄のごとき女ならば、既に何らかの方針を練っていてもおかしくない。 そう思って確認したのだ。 「アーカードを捜索し、合流する。私と同じくこのゲームに放り込まれた、我がHELLSINGの最大戦力だ」 インテグラが答えた。思ったよりも単純な答えだったのは、その人物がそれだけの実力者ということか。 「アーカード?」 「吸血鬼だよ」 沈黙。 唐突に発せられた単語に対し、ギンガの思考が停止する。 「………………………………は?」 ようやく間抜けな声で返事をすることができたのは、10秒以上の間が空いた後だった。 吸血鬼? バンパイア? ドラキュラ伯爵? この人は一体何を言っているのだ? 「吸血鬼……ですか?」 恐る恐る尋ねてみる。 「そうだ。にんにくを嫌い、十字架を嫌い、太陽に目をそむけ、しかし人より遥かに強い力を持った、あの生き血を啜るモンスターだ」 聞き間違いじゃなかったらしい。 先ほどまでの警戒が嘘のように、がっくりと肩を落とす。 まさかこの人が、こんな冗談みたいなことを口走るとは思わなかった。 吸血鬼、というのは一体どういうことだ。そんな人外の化け物は、おとぎ話に出てくる空想の産物ではないのか。 「……普通アリなんですか、それ?」 「何を言う。私の世界は、お前の世界とは違う常識のもとに成り立つ世界なのだろうが」 そのインテグラの話を聞いて、ようやくギンガは思い出した。 ここには有り得ないことはないのだと。 それはプレシアだけではなく、参加者にも言えること。パラレルワールドの可能性に気付いた時点で考えるべきだった。 要するに、彼女の世界では全くの絵空事として扱われている吸血鬼の存在が、インテグラの世界では常識なのだ。 物騒な世界だな、と思いつつも、それをぐっと内心に押し留める。 こんなことならば、もっと色々な管理世界を回って視野を広めておけばよかったかもしれない。 「我々HELLSINGは、いわば化け物専門の掃除屋だ。化け物退治の鬼札(ジョーカー)が脆弱な人間では、話にならんだろう」 言われてみればそうかもしれない、とギンガは思う。 化け物というのは本来人間の手に負えないほどの存在だから、わざわざ化け物だと言われて怖れられているのだ。 科学力、軍事力、魔力、エトセトラ……ともかく、人間の力で対処できる人外など、そこらに住んでる熊や狼と変わらない。 であれば、化け物を退治するのに1番効率がいい方法は、化け物を引っ張り出してくることに決まっている。 問題はその化け物が「人の手に負えない」という前提の上に成り立つ存在であることだ。 ということは、彼女の率いるHELLSINGとは、その道理を捻じ曲げるだけの何かを成し遂げられるほどの組織ということか。 「しかし、この鬼札にも問題がある。闘争好きな奴のことだ……早々に合流せねば、好き勝手に参加者を殺して回りかねん」 「そんな危険人物なんですか?」 「そうとも。私の制止命令がない限りはな」 言いながら、インテグラは腰ポケットに右手を突っ込んだ。 取り出されたのは煙草の箱。さすがにこの程度のものは、プレシアも見逃していたようだ。 そこから1本取り出し、火もつけずに口に咥える。ライターもないのにそうする当たり、よほど喫煙習慣が身に染みているのだろう。 「殺していいのは我々に向かってくる奴だけだ。それ以外は私の意地にかけて、何としても死守する」 邪魔者を殺すのは仕方がないこと。 この人ならば言いかねないと、心のどこかで分かってはいたが、それでもギンガの胸はきりきりと痛んだ。 願わくば、誰1人として死なないうちにこのゲームを脱したい。 インテグラの言葉を聞いてもその思考が抜け切らないのは、やはり自分が甘いということなのだろうか。 「で、お前は何か目的はあるのか?」 表情を曇らせた様子にはまるでお構いなしに、インテグラがギンガへと問いかけた。 「あ、はい。えっと、個人的にですが……殺生丸という……その……妖怪を追っています」 我に返ったばかりで少々テンパりながらも、質問に答える。 そしてそれを聞いた瞬間、今度はインテグラが押し黙った。 おおよそこの女性には似合いそうもない、ぽかん、とした表情を浮かべて。 「……妖怪というと、あれか。悪魔の類か?」 「え? あ、はい」 「人心を惑わしたり、天変地異をもたらして、それが仕事とばかりに人間を苛めて回る、あれか?」 「多分……」 「……普通アリなのか、それは?」 アンタが言うのか、それを。 内心でツッコみつつも、先ほどの自分の思考を省みて、それは口には出さずにおく。 どうやら自分にとっては、妖怪が世界に存在することが当たり前になっていたらしい。 いつの間にやらそんなことになっていた思考パターンに、頭を痛めるギンガだった。 「……ともかくだ。優先して捜索すべきは、アーカードとその殺生丸の二名ということか」 インテグラが確認する。 「では、今から行動を開始するとしよう。そちらの都合もあるだろうが、アーカードは待ってはくれん」 言いながら、床に置いた自分のデイバックを持ち上げた。 ギンガもまた、無言で彼女の提案に了承する。 本当は危険な夜間はやりすごしたかったのだが、誰かと行動を共にする以上、ある程度は歩み寄らなければならない。 加えて彼女が捜すアーカードという人物が、闘争に愉悦を求めるような変態であるならばなおさらだ。 話で聞くだけでも分かる。そんな奴を野放しにしていては、何人の死者が出るか分かったものではない。 単に殺人を平気で行う人間と、それを趣味にまでする人間は、明らかに違う。 恐らくそのアーカードは、誰かを殺す快楽のためならば、自身の危険すらも二の次にして、相手を殺しにかかるのだろう。 戦闘趣味の人間など、大概が極端な思考を持った狂人だ。自分の身を守るくらいなら、どれだけ傷ついてでも相手を殺すに違いない。 その点が、危険な時には自らの安全を優先して分別を利かせるであろう殺生丸とは違っていた。 ならば行くしかない。 それがこのインテグラならば手なずけられるという確証があるなら、なおさらだ。 かつ、かつ、かつ、と、姿勢よく歩く彼女の後に続く。 「――ギンガ」 不意に、その足が止まった。 「はい?」 急に名前を呼んだ相手に、応じる。 それを聞いたインテグラは、首だけをギンガの方へと向け――笑った。 火も点いていない太い葉巻を口に咥え、あの不敵な笑顔をまたもギンガに向けた。 「あの女に教育してやろう。貴様らの管理局の……そして我々のHELLSINGの授業料が、いかに高額かをな」 【1日目 現時刻AM00 21】 【現在地 G-8 映画館】 【ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済) 【思考】 基本 この殺し合いを止め、プレシアを逮捕する 1.アーカードを捜索する 2.殺生丸とは今度こそ話をつけたい 3.できることなら誰も殺したくはない 4.可能ならば、六課の仲間達(特にスバル)とも合流したい 【備考】 ・なのは(A s)、フェイト(A s)、はやて(A s)、クロノの4人が、過去から来たことに気付きました。 ・一部の参加者はパラレルワールドから来た人間であることに気付きました。 ・「このバトルロワイアルにおいて有り得ないことは何一つない」という持論を持ちました。 【インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシング@NANOSING】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済)、葉巻のケース 【思考】 基本 この殺し合いを止め、プレシアを叩きのめす 1.アーカードと合流し、指揮下に置く 2.その後は殺生丸の捜索に向かう 3.できることなら犠牲は最小限に留めたいが、向かってくる敵は殺す 4.ギンガ・ナカジマ……なかなかに頭はいい方のようだな 【備考】 ・同行しているギンガが、自分の知るミッドチルダに住む人間ではないことを把握しました。 ・一部の参加者はパラレルワールドから来た人間であることを把握しました。 ・葉巻のケースは元々持ち歩いていたもので、没収漏れとなったようです。 Back 少女の泣く頃に〜神流し編〜 時系列順で読む Next なごり雪 Back Heart of Iron 投下順で読む Next 悪魔とテロリスト GAME START ギンガ・ナカジマ Next 楽園への小道 GAME START インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシング Next 楽園への小道
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松元千枝(しんぶんワーカーズ・ユニオン) 「なんだ?これ?」というほどふざけた話です。警察の不当な暴力には断固訴えるべきです。声明に連名します。表現の自由はどこにいったんだー!という怒りをかんじ、日本は本当に民主主義なんだろうかという疑問さえもかんじます。 三名の方には、早々釈放されることを願いますが、同時にこのような警察の横暴さをもって違法に逮捕されたことを強く広く訴え続けていただきたいです。
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PQ/SE21-12 カード名:“八高組”千枝 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:500 ソウル:1 特徴:《スポーツ》?・《魔法》? 【永】 応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【永】 記憶 相手の思い出置場にカードがあるなら、このカードは次の能力を得る。『【起】[このカードをレストする] あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。』 ノーマル:よーっし、任せといて! パラレル:地面をズルズルはってるヤツは、 どーんと蹴飛ばしてやろっと! レアリティ:C 14/09/11 今日のカード
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特別捜査、開始 かつ、かつ、かつ、と。 明かりの落ちた薄暗い映画館の廊下に、靴音だけが響き渡る。 敷かれたレッドカーペットの上で揺れる紫の髪が、一種のコントラストを演出していた。 ギンガ・ナカジマは思案する。 ここに至るまでの、その経緯を。 (見たところ、身体は治っているみたいだけど……) この狂ったデスゲームに至る直前の記憶は、自らの身体を焦がす灼熱の炎。 地上本部防衛戦の折、自分は3人の戦闘機人によって倒された。 エネルギー弾をぶつけられ、左腕をずたずたに引き裂かれ、全身に刺された爆弾を爆破された。 生きていることがまさに奇跡とも言える、瀕死の重傷だ。 にもかかわらず、いつの間にかバリアジャケットを解かれ、管理局員の制服姿に戻った自分の身体は健康そのもの。 その身に刻まれたダメージは、ことごとく回復させられていた。 あの女――執務官フェイトの亡き母にして、重大な事件犯罪者だと聞く、プレシア・テスタロッサ。 戦闘機人技術に関しては、専門外だったはずの彼女がこの治療を行ったということか。内心でそのスキルに軽く恐怖を覚える。 (そして……ここにある、名前) 手にした名簿を、今一度見直す。 スバル、ティアナ、エリオ、キャロ……フォワード部隊の仲間達。スバルはちょうど席が近かったこともあり、今更驚くことはなかった。 その他にもヴォルケンリッターや、隊長陣の名前もある。 問題なのはその隊長陣――なのは・フェイト・はやての名前が、それぞれに2人分ずつ明記されているということだ。 心当たりがないわけでもない。 この名簿には、クラウディア提督クロノ・ハラオウンの名前がある。24歳という、立派な成人男性だ。 そしてあの場で、自分のすぐ横で隣の少女に耳打ちをしていた、黒髪の少年。恐らく年齢はスバルよりいくらか下といったほどだろう。 面影があったのだ。あの少年には、確かに写真で見たクロノの面影があった。 であれば、少年は紛れもなくクロノ・ハラオウン本人。何らかの方法で、過去から最年少執務官時代のクロノを引っ張ってきた。 (繋がる) 強引な解釈だが、これなら全てが合致する。 この場にいる隊長達は、恐らくそれぞれが過去と現在から連れてこられた者達。 その頃のクロノが当たっていた、PT事件ないし闇の書事件当時の、まだまだ幼い3人娘。 特にPT事件の首謀者であったプレシアこそが、この殺し合いを催しているのだ。可能なことならば、おかしなことではなかった。 (この際……何が有り得ることで、何が有り得ないことかは、度外視しておいた方がいいのかもね) これだけの人数を気取られることなく拉致し、自分の身体をあっさりと治し、時間移動さえも可能とする大魔導師。 何がたった1人の人間にこれほどまでの力を与えたのかは、推測することすらかなわない。 ただはっきりと分かるのは、プレシア・テスタロッサという人間は、既に自分達魔導師の常識の範疇を逸脱した存在であるということだ。 一体他に何をやらかそうと、もはや不思議でもなかった。 軽く、ため息をつく。 そして再び名簿へと視点を落とし、ある人物の名前をじっと見つめた。 (殺生丸さん……) ギンガにとっては、思い入れの深い男の名だ。 4年前の空港火災の時、僅かな力しか持たずにいた自分を窮地から救い出した、恐らく次元漂流者の男。 そして過去の廃棄区画での戦闘と先ほどの地上本部戦で、管理局に牙を向いた、妖怪を自称する強者。 記憶の中で、ぱあっとあの美しい銀髪が広がる。彼のことは、未だに分からないことづくしだ。 どうして自分を助けてくれたような男が、犯罪者になど加担するのか。 それら全てをひっくるめて、一度ちゃんと話をして決着をつけねばならないと、常日頃から思い続けてきた。 そして彼もまた、今このゲームに巻き込まれて、この広い会場のどこかにいる。 (全てを聞くのなら……今しかない) きっ、と。 緑の瞳が、彼女の決心を反映し、厳しい光を宿した。 とはいったものの、この暗闇の中でむやみやたらに動き回るのは危険すぎる。 ブリッツキャリバーもリボルバーナックルもない、本調子で戦えないようなこの状況では、夜の闇は十分すぎるハンデだ。 ひとまずはこの映画館で明るくなるのを待ち、そこから行動を開始しよう。 それまでの間身体を預ける場所を求め、ギンガは適当な劇場の扉を開けた。 「――誰だ?」 「っ!?」 突如として響き渡る、声。 見渡す限りずらりと並んだ入場客席の中、その中心に、誰かが背を向けて腰掛けている。 よく響くはっきりとした声だ。声音からして、恐らく女性だろう。 反射的にギンガは身構えていた。 この部屋の先客がいかなる人物か、今はまだ分からない。殺し合いに乗っていた人間だった場合、戦闘をも覚悟せねばならない。 悠然と、視線の向こうで声の主が立ち上がり、振り返った。 長いブロンドヘアーに、褐色のかかった肌。背筋のぴんとした体躯は、女性の割にはやや長身だ 射抜くような鋭い眼光。冷たく光る眼鏡と一分の隙もなく着込んだ黒いスーツが、一筋縄ではいかない厳格な雰囲気を漂わす。 その両手に、武器はない。ひとまず戦うつもりはないようだ。 戦闘にならないに越したことはない。自身も構えを解くと、戦意がないことを証明するため、自らの名を名乗る。 「時空管理局陸士108部隊所属捜査官、ギンガ・ナカジマ陸曹です」 「ほう」 それを聞いた女の眉が、丸眼鏡の向こうで微かに動いた。 どうやら管理局のことは知っているらしい。であれば、この女性は管理世界の人間であるということか。 その口元に不敵な笑みを浮かべながら、女もまた名を名乗った。 「英国国教騎士団『HELLSING』局長、サー・インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシングだ」 ――英国(イギリス)? 今度はギンガが驚く番だった。 確かイギリスとは、自分達の先祖が暮らしていたという第97管理外世界・地球の国家の名のはずだ。 なのはやはやてはそこの出身だと聞いているが、現在はそれ以外にミッドチルダとの接点はほとんどない。 遥かな昔にその存在は忘れ去られ、今では2人の関係者以外には、魔法を知る者すらいないと言われている。 そんな地球の――それも日本以外の国の人間が、何故管理局の存在を知っているというのだ。 「何を驚いている? 八神はやて課長から聞いてはいないのか? お前の妹の身柄を引き取っている組織だぞ」 今度こそ目を丸くして、ギンガは驚愕した。 この女性は、あたかもそのHELLSINGという機関が、管理局に認知されているように語っている。 しかも、機動六課の長たるはやてと、その部下にして自分の実妹であるスバルの名前を出してきた。 前者はまだ、こちらを信用させるための虚偽とも取れるだろう。 しかし、後者の方は明らかにおかしい。はやてやスバルが管理局員であるということは、名簿には全く書かれていないのだから。 ついでに言うならば、スバルが妹であることを見抜いたのも同じことだ。 名字は一緒であるものの、それだけでは家族であること以上の関係は分からない。逆に姉かもしれないし、母や従姉妹かもしれないのだ。 これらのことから、ギンガは確信した。この女性は間違いなく、管理局と――特に機動六課と繋がりを持っている。 そもそもそれ以前に、目が嘘をついていない。現役捜査官として活躍する彼女だ。それくらいは分かる。 しかしここで、新たな問題が浮上してきた。スバルの所属の件だ。 インテグラル卿と名乗ったこの女の話では、彼女は地球のHELLSINGに移籍しているという。 当然、そんなことは有り得ない。スバルは意識を失う数時間前まで、間違いなく自分と行動を共にしていた。六課の構成員として。 ならばこの認識のずれは一体なんだ。どうやって説明をつける。 それぞれが同じ世界を認識していながら、たった1人の人間に、明らかに異なる認識を持っている。 これは一体―― (――!) ふと、ひらめいた。 そういうことか。 これならば納得がいく。彼女の知る管理局がHELLSINGという未知の組織と繋がっていることも、スバルの認識のずれも。 クロノやもう1人のなのは達は、歴史を同じくして時間の異なる世界から連れられてきた。 これはその逆だ。 お互いが、「時間を同じくして歴史の異なる世界」から連れられてきたのだ。 「分かりません……多分、私は貴方の知るミッドチルダとは、別のミッドチルダから来た人間だと思いますから」 要するにパラレルワールドだ、と。 ギンガは言った。 「……成る程」 意外にもあっさりとインテグラは信用する。ギンガと同じように、嘘をついていないことを看破していたのだろう。 並行世界。 大まかな形はコピーをしたように同じでありながら、起こった出来事や人間関係が異なっている世界。 ありえたかもしれない可能性を体現した、「IF」が現実として存在を持った世界。それが一般的な捉えられ方だ。 恐らく「インテグラのいる地球」もまた、「スバルの離れたミッドチルダ」同様、ギンガの知る世界とは別物なのだろう。 そう、ここでは有り得ないことなどない。先ほどギンガ自身が、そう定義づけたばかりだった。 ひとまずその問題に決着をつけたギンガは、質問をもう一段階先へと進めることにした。 「インテグラル卿……貴方はこのデスゲームとやらで、どのように行動されるおつもりですか?」 まずはそれを確かめねばならなかった。彼女に対し、どのような反応を取るかを決めるためにも。 もちろん、ギンガの立場は決まっている。この殺し合いを止め、プレシア・テスタロッサを逮捕することだ。 相手もまた同じようにこのゲームに乗っていなかった場合は、協力関係を結ぶことも可能だろう。 だが、その逆――相手が殺す気満々だった場合、インテグラを何としても止めなければならない。 不敵に笑う彼女の様子からは、その心情はまるで読み取れなかった。 「簡単なことだ。あの女が用意したゲームをぶち壊す。この私がこのような立場に置かれたなどと、はなはだ不愉快極まる」 どうやらひとまずも、この女は前者側の人間だったらしい。 いらぬ戦闘を避けられたことに、内心で胸を撫で下ろした。 「そして少なからずとも、お前も私と共通した意見を持っているようだな」 そして次の瞬間、身体をびくりと硬直させた。 驚くギンガの視界の中では、相変わらずインテグラが笑っている。 今までのこの短いやりとりで見抜かれた。できうる限りの警戒をしていたというのに。 どうやらこの女は――インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシングは、相当な切れ者のようだ。 「魔導師ならば、そこそこに腕は立つのだろう? ならば――」 「もちろんです」 同盟関係はすぐに形成された。 体格からして、それほど抜きん出た戦闘能力を持っているわけではないらしい。 すなわち、インテグラは自身のボディーガードを欲している。 そしてギンガにとってもまた、想定される彼女の器量は魅力的だった。 利害関係は一致だ。 「具体的なプランは?」 ギンガが問いかける。 この優れた器量と根性を兼ねそろえた鉄のごとき女ならば、既に何らかの方針を練っていてもおかしくない。 そう思って確認したのだ。 「アーカードを捜索し、合流する。私と同じくこのゲームに放り込まれた、我がHELLSINGの最大戦力だ」 インテグラが答えた。思ったよりも単純な答えだったのは、その人物がそれだけの実力者ということか。 「アーカード?」 「吸血鬼だよ」 沈黙。 唐突に発せられた単語に対し、ギンガの思考が停止する。 「………………………………は?」 ようやく間抜けな声で返事をすることができたのは、10秒以上の間が空いた後だった。 吸血鬼? バンパイア? ドラキュラ伯爵? この人は一体何を言っているのだ? 「吸血鬼……ですか?」 恐る恐る尋ねてみる。 「そうだ。にんにくを嫌い、十字架を嫌い、太陽に目をそむけ、しかし人より遥かに強い力を持った、あの生き血を啜るモンスターだ」 聞き間違いじゃなかったらしい。 先ほどまでの警戒が嘘のように、がっくりと肩を落とす。 まさかこの人が、こんな冗談みたいなことを口走るとは思わなかった。 吸血鬼、というのは一体どういうことだ。そんな人外の化け物は、おとぎ話に出てくる空想の産物ではないのか。 「……普通アリなんですか、それ?」 「何を言う。私の世界は、お前の世界とは違う常識のもとに成り立つ世界なのだろうが」 そのインテグラの話を聞いて、ようやくギンガは思い出した。 ここには有り得ないことはないのだと。 それはプレシアだけではなく、参加者にも言えること。パラレルワールドの可能性に気付いた時点で考えるべきだった。 要するに、彼女の世界では全くの絵空事として扱われている吸血鬼の存在が、インテグラの世界では常識なのだ。 物騒な世界だな、と思いつつも、それをぐっと内心に押し留める。 こんなことならば、もっと色々な管理世界を回って視野を広めておけばよかったかもしれない。 「我々HELLSINGは、いわば化け物専門の掃除屋だ。化け物退治の鬼札(ジョーカー)が脆弱な人間では、話にならんだろう」 言われてみればそうかもしれない、とギンガは思う。 化け物というのは本来人間の手に負えないほどの存在だから、わざわざ化け物だと言われて怖れられているのだ。 科学力、軍事力、魔力、エトセトラ……ともかく、人間の力で対処できる人外など、そこらに住んでる熊や狼と変わらない。 であれば、化け物を退治するのに1番効率がいい方法は、化け物を引っ張り出してくることに決まっている。 問題はその化け物が「人の手に負えない」という前提の上に成り立つ存在であることだ。 ということは、彼女の率いるHELLSINGとは、その道理を捻じ曲げるだけの何かを成し遂げられるほどの組織ということか。 「しかし、この鬼札にも問題がある。闘争好きな奴のことだ……早々に合流せねば、好き勝手に参加者を殺して回りかねん」 「そんな危険人物なんですか?」 「そうとも。私の制止命令がない限りはな」 言いながら、インテグラは腰ポケットに右手を突っ込んだ。 取り出されたのは煙草の箱。さすがにこの程度のものは、プレシアも見逃していたようだ。 そこから1本取り出し、火もつけずに口に咥える。ライターもないのにそうする当たり、よほど喫煙習慣が身に染みているのだろう。 「殺していいのは我々に向かってくる奴だけだ。それ以外は私の意地にかけて、何としても死守する」 邪魔者を殺すのは仕方がないこと。 この人ならば言いかねないと、心のどこかで分かってはいたが、それでもギンガの胸はきりきりと痛んだ。 願わくば、誰1人として死なないうちにこのゲームを脱したい。 インテグラの言葉を聞いてもその思考が抜け切らないのは、やはり自分が甘いということなのだろうか。 「で、お前は何か目的はあるのか?」 表情を曇らせた様子にはまるでお構いなしに、インテグラがギンガへと問いかけた。 「あ、はい。えっと、個人的にですが……殺生丸という……その……妖怪を追っています」 我に返ったばかりで少々テンパりながらも、質問に答える。 そしてそれを聞いた瞬間、今度はインテグラが押し黙った。 おおよそこの女性には似合いそうもない、ぽかん、とした表情を浮かべて。 「……妖怪というと、あれか。悪魔の類か?」 「え? あ、はい」 「人心を惑わしたり、天変地異をもたらして、それが仕事とばかりに人間を苛めて回る、あれか?」 「多分……」 「……普通アリなのか、それは?」 アンタが言うのか、それを。 内心でツッコみつつも、先ほどの自分の思考を省みて、それは口には出さずにおく。 どうやら自分にとっては、妖怪が世界に存在することが当たり前になっていたらしい。 いつの間にやらそんなことになっていた思考パターンに、頭を痛めるギンガだった。 「……ともかくだ。優先して捜索すべきは、アーカードとその殺生丸の二名ということか」 インテグラが確認する。 「では、今から行動を開始するとしよう。そちらの都合もあるだろうが、アーカードは待ってはくれん」 言いながら、床に置いた自分のデイバックを持ち上げた。 ギンガもまた、無言で彼女の提案に了承する。 本当は危険な夜間はやりすごしたかったのだが、誰かと行動を共にする以上、ある程度は歩み寄らなければならない。 加えて彼女が捜すアーカードという人物が、闘争に愉悦を求めるような変態であるならばなおさらだ。 話で聞くだけでも分かる。そんな奴を野放しにしていては、何人の死者が出るか分かったものではない。 単に殺人を平気で行う人間と、それを趣味にまでする人間は、明らかに違う。 恐らくそのアーカードは、誰かを殺す快楽のためならば、自身の危険すらも二の次にして、相手を殺しにかかるのだろう。 戦闘趣味の人間など、大概が極端な思考を持った狂人だ。自分の身を守るくらいなら、どれだけ傷ついてでも相手を殺すに違いない。 その点が、危険な時には自らの安全を優先して分別を利かせるであろう殺生丸とは違っていた。 ならば行くしかない。 それがこのインテグラならば手なずけられるという確証があるなら、なおさらだ。 かつ、かつ、かつ、と、姿勢よく歩く彼女の後に続く。 「――ギンガ」 不意に、その足が止まった。 「はい?」 急に名前を呼んだ相手に、応じる。 それを聞いたインテグラは、首だけをギンガの方へと向け――笑った。 火も点いていない太い葉巻を口に咥え、あの不敵な笑顔をまたもギンガに向けた。 「あの女に教育してやろう。貴様らの管理局の……そして我々のHELLSINGの授業料が、いかに高額かをな」 【1日目 現時刻AM00 21】 【現在地 G-8】 【ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済) 【思考】 基本 この殺し合いを止め、プレシアを逮捕する 1.アーカードを捜索する 2.殺生丸とは今度こそ話をつけたい 3.できることなら誰も殺したくはない 4.可能ならば、六課の仲間達(特にスバル)とも合流したい 【備考】 ・なのは(A s)、フェイト(A s)、はやて(A s)、クロノの4人が、過去から来たことに気付きました。 ・一部の参加者はパラレルワールドから来た人間であることに気付きました。 ・「このバトルロワイアルにおいて有り得ないことは何一つない」という持論を持ちました。 【現在地 G-8】 【インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシング@NANOSING】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済)、葉巻のケース 【思考】 基本 この殺し合いを止め、プレシアを叩きのめす 1.アーカードと合流し、指揮下に置く 2.その後は殺生丸の捜索に向かう 3.できることなら犠牲は最小限に留めたいが、向かってくる敵は殺す 4.ギンガ・ナカジマ……なかなかに頭はいい方のようだな 【備考】 ・同行しているギンガが、自分の知るミッドチルダに住む人間ではないことを把握しました。 ・一部の参加者はパラレルワールドから来た人間であることを把握しました。 ・葉巻のケースは元々持ち歩いていたもので、没収漏れとなったようです。 少女の泣く頃に~神流し編~ 本編時間順 なごり雪 Heart of Iron 本編投下順 悪魔とテロリスト GAME START! ギンガ・ナカジマ - GAME START! インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング -
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鳴上 悠(L) ランク:A G(ペルソナ4) 属性 ・男 ・高校生 ・自称特別捜査隊 ・人間 敗北条件 固有の敗北条件なし 能力値 ESP能力レベル 6 ESPパワー 45 耐久力 5 精神力 7 特殊能力 ・ワイルド[通常][主要] 自分と同じマスにいるキャラクターシートが表向きの(G)キャラクターを1人選ぶ。 対象が持っている能力から[常動][戦闘前][代理]の特性を持たない能力を1つ得る。 この能力で得た能力は同時に1つまでしか得ることができず、 新しい能力を得るか、1度使用すると失う。 また、死亡するまで同じ能力は再度得ることはできない。 ・ペルソナ「イザナギ」[戦闘][格闘(武器):1] 1ラウンドに1回、以下の能力から1つを使用できる。 *はESPパワーを5消費。**はESPパワーを15消費。 *ジオ[戦闘][支援][攻撃][固有] [LV:3 火力:バズーカ]で対象1体に攻撃を行う。 **ラクカジャ[戦闘][支援] この戦闘中、自分に行われる損害判定の出目を+1する。 この効果は重複する。 **タルカジャ[戦闘][支援] この戦闘中、自分が行う損害判定の出目を-1する。 この効果は重複する。 ・経験[戦闘][特殊] ラウンド終了時、Cカードを通常の分の他に1枚余分に捨てる。 解説・動き方 特に変わった動きはない。普通の(L)キャラクターとして動くとよい。 6ー45ー5ー7と安定した能力値に加え、経験まで持っている。 また、ペルソナ「イザナギ」が優秀であり特にジオがかなり便利である。 ESPパワーの消費こそあれ、やっていることは支援バズーカであり弱い訳がない。 ESPジャマーを持つ相手の時にはジオにお世話になることが多いだろう。 ラクカジャやタルカジャはESPパワーの消費量が多いので使いどころは見極めよう。 ワイルドは味方との連携が必要だが、使える時には使っておいた方が良い。 ハル・グローリーの「羅刹の剣(サクリファー)」など、かなり強い能力がもらえることもある。 総合して見ると安定した強さを誇る強い(L)キャラクターの1人だと筆者は思う。 Q&A Q.「ワイルド」に関してですが、使用タイミングが[全般]や[戦闘]だけの特殊能力の場合、 どういう行動をしたら能力を使用したことになりますか? 例.LBXドットフェイサーの「MGS-ゼットシールド」 織斑 一夏の「雪片弐型」 A.「ワイルド」で得た能力による効果を使用した、 あるいは効果が適用されたらその能力を使用したことになります。(たぶん、要確認) 上記の例だと「MGS-ゼットシールド」は耐久力を+1して宣言した時に 能力が使用されたことになります。耐久力が5の鳴上が耐久力を5以下で宣言した場合は 「MGS-ゼットシールド」が使用されたとは限らないので 得た能力を使用したかどうかは未確定の状態になります。 この状態の場合、後の状況に合わせて能力を使用していたことにしたり、 使用していなかったことにしたりすることができます。(後出しで使用していたかどうかを決定できる) 基本的には使用していなかったことにした方が良いと思われますが…… 「雪片弐型」の場合は「零落白夜」を使用すると得た能力を使用したことになります。 逆に言うと「零落白夜」を使用していない場合、 「雪片弐型」はまだ使用されていないということになります。 鳴上の場合、[格闘:1]を使用しただけではペルソナ「イザナギ」と「雪片弐型」の どちらを使用したかが分からないため、[格闘:1]を使用しただけの場合、 得た能力を使用したかどうかは未確定の状態になります。 このキャラクターへの意見 名前 コメント